毎月かかる電気代。もっと安くなったらな~と思ったことはありませんか?
- 電気をこまめに消す
- 暖房器具は使わない
- 待機電力を意識する
もちろん、上記の方法で電気代を節約することは可能です。ただ、節約できるのはわずかな金額。チリも積もれば・・・ですが、大幅な節約にはなりません。
「どうせ少しの金額しか安くならないから、節約しても意味ないよね!」
とお考えの方も多いようですが、それは違います!
実は上記の節約術より大幅に料金を抑えることができる方法があります。
それは「電力会社の乗り換え」です。
電力の自由化によって色々な電力会社が参入してきたおかげでこれまで変わらなかった固定費をぐっと抑えて、格安で利用することができるようになりました。
「電力の自由化って聞いたことあるけど、今契約している九州電力から乗り換えるのはめんどうだな〜」
なんて思っていませんか?
実は、乗り換えって簡単な手続きだけでできてしまうんですよ。
だから、めんどうだから…とそのまま九州電力を使い続けていると、とっても損をしているかもしれません。
ここだけの話し、少しの手間だけで、なんと年間で最大約3万8000円の節約になることもあるんです!
そこでこの記事では、九州電力エリアで最も電気代がお得になる方法を全て調べ、どこよりもわかりやすく解説します。
20社以上ある電力会社の中でどこを利用すれば一番お得になるのか、お得になるキャンペーンはあるのか…お財布に優しいのはどこなのか見極めるために、徹底比較してみました!
簡単手続きで大幅な節約をゲットしましょう!
この記事の目次
まずは九州電力の電気料金プランを解説
いちばん安い電気料金プランを探すために、まずは今契約している九州電力の電気料金プランを改めてチェックしてみましょう。
九州電力の電気料金プランはおおまかに分けると2つあります。
- 一般的な「従量電灯プラン」
- 時間や曜日によって電気料金単価が異なる「オール電化向けのプラン」
電気料金プランを選んだ記憶がなければ、一般的な「従量電灯プラン」を契約していることになります。
多くの家庭が契約しているのが、この「従量電灯プラン」。
電力自由化により登場した電力会社も、九州電力の従量電灯プランに沿った電気料金プランを発売しているため、今回の記事ではこの「従量電灯プラン」を基準にしていきます。
実際にどのプランを契約しているのか、またアンペア数を知りたい場合は、「検針票」や「請求書」、九州電力のHP「キレイライフプラス」でチェックすることができるので、気になる方は確認してみてくださいね。
九州電力の「従量電灯プラン」ってどんなプラン?
「従量電灯プラン」の従量電灯とは、従量制。
つまり、使った電気の量に応じて料金を払う電気料金プランです。
他に、一定の使用量までは電気料金が変わらない「定額制」や、アンペアに関係なく基本料金がゼロ円になるプランなどもあるので、軽く頭に入れておいてくださいね。
九州電力の「従量電灯プラン」の特徴は?
「従量電灯プラン」=「基本料金」+「電力量料金」
ということで、基本料金と電力量料金の合計が「電気代」ということになります。
この「基本料金」は、アンペアの容量によって変わる定額制。
そして「電力量料金」とは、電気の使用1kWhあたりの料金で、電気の使用量 x 「1kWh/円」で計算されます。
ちなみに九州電力「従量電灯プラン」の基本料金と電力量料金は以下になります。
九州電力の基本料金 | |
20A | 583.20円 |
30A | 874.80円 |
40A | 1,166.40円 |
50A | 1,458.00円 |
60A | 1,749.60円 |
九州電力の電力量料金 | |
~120kWh | 17.19円 |
120~300kWh | 22.69円 |
300kWh~ | 25.63円 |
九州電力における4人家族での標準的な電気料金
では、4人家族での平均的な電気料金は…というと
だいたい30~50Aの契約ということで「基本料金」は、874.80円~1,458.00円。
これに使用したkWh量だけ「電力量料金」がプラスになります。
そこで、総務省統計局の家計調査を調べてみると
電気代平均額は月額10,383円(2018年九州エリア)。
さらに季節ごとの平均額推移を調べてみると、下の表のようになります。
- 最安値➡6月8127円
- 最高値➡2月14163円
これを見ると、冷暖房を使わない6月が一番安く、寒い冬が一番高いことが分かりますよね。
電気をこまめに消すことは有効だけど、電力会社次第でもっと安くなるのか?次で徹底比較してみますね。
九州電力エリアで電気代がもっと安く利用できる電力会社を徹底比較!
ここからは九州電力の「従量電灯プラン」をベースに、どこの電力会社が安いのか?電気代を比較した結果をまとめていきますね。
まず電気代は、各家庭の電気使用量やアンペア数によって基本料金が変わってきます。
どの電力会社がぴったりなのか、実際に具体的な数字を見比べながら確認していきましょう。
九州電力エリアの基本料金を各社徹底比較!
まずは基本料金から。
九州電力より基本料金の安い会社が赤字。
黒字は、九州電力とほぼ同じ基本料金になっています(ナンワエナジーと楽天エナジーの20Aのみ基本料金より若干高めです)。
20A | 30A | 40A | 50A | 60A | ||
Looopでんき | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
ピタでん | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
自然でんき | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
熊本電力 | - | 437.40円 | 583.20円 | 583.20円 | 699.84円 | |
ハローG電力 | - | 472.68円 | 630.24円 | 787.80円 | 945.36円 | |
きらめきでんき | - | 472.68円 | 630.24円 | 787.80円 | 945.36円 | |
ナンワエナジー | 820.60円 | 820.60円 | 1,049.80円 | 1,312.20円 | 1,574.60円 | |
KOYOでんき | - | 866.05円 |
1,131.41円 | 1,385.10円 | 1,574.64円 | |
新電力おおいた | 473.20円 | 764.80円 | 1,056.40円 | 1,348.00円 | 1,639.60円 | |
長崎地域電力 | 583.20円 | 822.30円 | 1,096.40円 | 1,370.50円 | 1,644.60円 | |
太陽ガス | 554.00円 | 831.00円 | 1,108.00円 | 1,385.00円 | 1,662.00円 | |
HTBエナジー | - | 831.06円 | 1,108.08円 | 1,385.10円 | 1,662.12円 | |
エネワンでんき | - | 842.40円 | 1,123.20円 | 1,404.00円 | 1,684.80円 | |
イデックスでんき | - | 866.05円 | 1,428.84円 | 1,697.11円 | 1,697.11円 | |
イーレックス | - | 871.29円 | 1,161.72円 | 1,452.15円 | 1,742.58円 | |
九州電力 | 583.20円 | 874.80円 | 1,166.40円 | 1,458.00円 | 1,749.60円 | |
auでんき | 583.20円 | 874.80円 | 1,166.40円 | 1,458.00円 | 1,749.60円 | |
楽天エナジー | 874.80円 | 874.80円 | 1,166.40円 | 1,458.00円 | 1,749.60円 | |
丸紅新電力 | - | 874.80円 | 1,166.40円 | 1,458.00円 | 1,749.60円 | |
@niftyでんき | - | 874.80円 | 1,166.40円 | 1,458.00円 | 1,749.60円 | |
香川電力 | - | 874.80円 | 1,166.40円 | 1,458.00円 | 1,749.60円 |
九州電力エリアの電力量料金を比べてみました!
次に、電力量料金をまとめてみました。
先ほどお話ししたように、「電力量料金」とは電気の使用1kWhあたりの料金。
電気の使用量 x 「1kWh/円」で計算されます。
~120kWh | 120~300kWh | 300kWh~ | 500kWh~ | |
HTBエナジー | 16.28円 | 21.50円 | 24.30円 | |
KOYOでんき | 16.95円 | 21.00円 | 23.00円 | |
太陽ガス | 17.04円 | 22.40円 | 24.29円 | |
イデックスでんき | 17.01円 (30A) 16.79円 (40-50A) 16.62円 (60A) |
21.72円 | 23.01円 (30A) 23.52円 (40A~) |
|
ナンワエナジー | 17.11円 (~30A) 16.96円 (40A~) |
22.56円 (~30A) 21.50円 (40-50A) 20.37円 (60A) |
24.80円 (~30A) 24.29円 (40A) 23.01円 (50A~) |
|
新電力おおいた | 17.13円 | 21.95円 | 23.01円 | |
エネワンでんき | 17.13円 | 21.95円 | 23.27円 | |
@niftyでんき | 17.13円 | 22.14円 | 22.90円 | |
丸紅新電力 | 17.13円 | 22.35円 | 23.18円 | |
楽天エナジー | 17.13円 | 22.35円 | 23.18円 | |
長崎地域電力 | 17.13円 | 22.50円 (~20A) 21.50円 (30A~) |
23.20円 (~20A) 22.90円 (30A~) |
22.50円 (~20A) 21.50円 (30A~) |
熊本電力 | 17.13円 | 【121~200kWh】22.63円 | 【200~300kWh】 21.49円 |
【300kWh~】 21.00円 |
香川電力 | 17.19円 | 【121~200kWh】 22.69円 |
【200~300kWh】 21.56円 |
【300kWh~】 21.53円 |
きらめきでんき | 一律20.65円 | |||
ハローG電力 | 一律20.65円 | |||
Looopでんき | 一律23円 | |||
自然でんき | 一律24円 |
表から分かる通り、基本料金がゼロの電力会社は一律料金になっています。
電気をあまり使わない家庭であれば、かなりお得ですよね。
基本料金を払った方がお得なのか?基本料金がゼロの方がお得なのか?
電気の使用量を比較して、どの電力会社がピッタリ合っているのか見極めるのが大事ですね。
九州電力エリアで最も安く利用できる電力会社ランキング発表!
基本料金と電力量料金が分かってもいちいち計算するのは大変、ということで、どこの電力会社が安いのかランキングにしてみました!
電気の使用料によって値段が変わってくるので、参考にしてくださいね。
1~2人世帯:少なめの電気使用量の場合
●30Aの契約で100kwh使用した場合
【第1位】熊本電力
基本料金(437.40円)+(17.13円×100kwh)=2,150円
【第2位】Looopでんき
基本料金(0円)+(23円×100kwh)=2,300円
【第3位】自然でんき
基本料金(0円)+(24円×100kwh)=2,400円
2~3人世帯:平均的な電気使用量の場合
●30Aの契約で300kwh使用した場合
【第1位】熊本電力
基本料金(437.40円)+(17.13円円×120kwh+22.63円×180kwh)=6,566円
【第2位】HTBエナジー
基本料金(831.06円)+(16.28円×120kwh+21.50円×180kwh)=6,656円
【第3位】きらめきでんき/ハローG電力
基本料金(472.68円)+(一律20.65円×300kwh)=6,668円
3~4人世帯:平均的な電気使用量の場合
●40Aの契約で400kwh使用した場合
【第1位】熊本電力
基本料金(583.20円)+(17.13円×120kwh+22.63円×180kwh+21円×100kwh)=8,812円
【第2位】きらめきでんき/ハローG電力
基本料金(630.24円)+(一律20.65円×400kwh)=8,890円
【第3位】Looopでんき
基本料金(0円)+(一律23円×400kwh)=9,200円
3~4人世帯:多めの電気使用量の場合
●40Aの契約で700kwh使用した場合
【第1位】きらめきでんき/ハローG電力
基本料金(630.24円)+(一律20.65円×700kwh)=15,085円
【第2位】熊本電力
基本料金(583.20円)+(17.13円×120kwh+22.63円×180kwh+21円×400kwh)=15,112円
【第3位】香川電力
基本料金(874.80円)+(17.19円×120kwh+22.69円×80kwh+21.56円×100kwh+21.53円×400kwh)=15,521円
4~5人世帯:かなり多めの電気使用量の場合
●50Aの契約で800kwh使用した場合
【第1位】熊本電力
基本料金(583.20円)+(17.13円×120kwh+22.63円×180kwh+21円×500kwh)=17,212円
【第2位】きらめきでんき/ハローG電力
基本料金(787.80円)+(一律20.65円×800kwh)=17,308円
【第3位】香川電力
基本料金(1,458.00円)+(17.19円×120kwh+22.69円×80kwh+21.56円×100kwh+21.53円×500kwh)=18,257円
九州電力から熊本電力に乗り換えると、どれぐらい電気料金が安くなるかシミュレーションしてみた
電気料金を計算してみて、ほぼ1位を独占していたのが熊本電力。
ということで、実際に九州電力から乗り換えるといくら安くなるのか?またまた計算してみました。
1~2人世帯:少なめの電気使用量の場合
●30Aの契約で100kwh使用した場合
九州電力 2,594円
熊本電力 2,150円
月額444円➡年間5,328円のオトク!
2~3人世帯:平均的な電気使用量の場合
●30Aの契約で300kwh使用した場合
九州電力 7,022円
熊本電力 6,566円
月額456円➡年間5,472円のオトク!
3~4人世帯:平均的な電気使用量の場合
●40Aの契約で400kwh使用した場合
九州電力 9,876円
熊本電力 8,812円
月額1,064円➡年間12,768円のオトク!
3~4人世帯:多めの電気使用量の場合
●40Aの契約で700kwh使用した場合
九州電力 17,565円
熊本電力 15,112円
月額2,453円➡年間29,436円のオトク!
4~5人世帯:かなり多めの電気使用量の場合
●50Aの契約で800kwh使用した場合
九州電力 20,420円
熊本電力 17,212円
月額3,208円➡年間38,496円のオトク!
ということで、電気の使用量が減る時期や、増える時期があるため若干の変動はあるとは思いますが、最大で年間約3万8496円もオトクになることが分かりました。
九州電力と契約しても、熊本電力と契約しても、電気は電気。
品質はまったく同じものです。
だからこそ安くなる方法を知らないって損ですよね。
気づかずにそのまま九州電力を契約しているのと、安い電力会社に乗り換えるのとでは長い目で見てもだいぶ違ってきます。
電力会社乗り換えの具体的な手続き方法
でも、乗り換えって面倒そうだからそのままでもいいかな…と思う人も多いですよね。
それが、結構簡単なんです。
九州電力の請求書さえあれば、簡単スムーズに契約できます。
必要なのは九州電力が毎月発行している「電気ご使用量のお知らせ」。
ここに書かれている
- 現在の契約種別
- 現在の契約電力容量
- お客様番号
- 供給地点特定番号
が必要になります。
電力会社(熊本電力)によっては‟「電気ご使用量のお知らせ」の画像ファイルをアップロードしてください”というところもありますが、その場合は携帯で写真を撮ってアップすればOK。
あとはネット通販のように、名前・住所・メールアドレス・クレジットカードの番号などを記入していくだけです。
ちなみに支払いは、クレジットカード払いのみの場合が多数です。
これだとクレジットカードのポイントも貯まって一石二鳥ですよね。
電力会社乗り換え時に気になる質問
乗り換える時、九州電力に解約の連絡をしないといけないの?
その必要はありません。新しい電力会社と契約するだけで大丈夫です。
新しい電力会社が乗り換えの手続きをしてくれます。
切替による費用は発生しますか?
どの電力会社も発生しません。ただ容量変更などで工事を伴う場合には費用が発生することもあります。
違約金は発生するの?
電力会社によって違います。熊本電力、あしたでんき、楽天でんき、Looopでんきなどは違約金ナシですがが、1年内の解約で2千円+税など違約金が発生する会社もあります。
九州電力をもっと安く利用できる電力会社のまとめ
熊本電力なら1~2人世帯で少なめの電気使用量でも九州電力と比べ年間約5,328円も安くなるのですから、知らないって損ですよね。
オトクになったからといって電気の品質はこれまでと何ら変わりません。
「九州電力の請求書を見ながら、必要事項を入力する」
それだけの手間で年間5000円以上浮くのであれば、他の電力会社に乗り換える価値はありますから、一度熊本電力の詳細をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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